シューズの通気性機能について

スポーツシューズの通気性について

スポーツをしているときの靴の中の温度、湿度は
高いものとなります。


日本での夏場の屋外の路面の温度はなんと55度くらいある
言われています。


足は汗をかき、湿度は日本の多湿な気候とあいまって
非常に高くなります。


足の裏は汗腺が多く、足の裏だけから夏場は1日に
コップ1杯くらいの汗をかいているそうです。

そのため、汗による高湿度で足と靴の摩擦が大きくなり
マメの原因になったり、皮膚病を発症したりする
原因にもなります。


ですから、スポーツシューズは温度、湿度を制御する
通気性がとても重要となります。


この通気性の機能が装備されている部分は主に、
アッパーに使われているメッシュ材です。

メッシュ材の拡大図

ポリエステル繊維で構成されたダブルラッセル
呼ばれる厚みと剛性を併せ持った繊維材です。

この繊維にある多くの通気口が靴の内部の温度・湿気を
外に出すと共に、外気の空気を取り入れる役目を果たして
います。

もう1点、通気孔として機能を持つのが、ソールやアッパーに設けられた
ベンチレーションホールと呼ばれるものです。


ベンチレーションホールを備えるカーボンソール

ここからも空気の入れ替えを行い、ミッドソールに使われている
樹脂フォームの遮断熱の特性を解消する役目を果たします。


ランニングシューズではこの2つの通気孔はスポーツの特性の
妨げにならず利点になりますが、たとえばテニスのような

前後左右の激しいスポーツの場合、メッシュ材だけだと
動作中の足の動きをホールドしきれないので、補強のために
人工皮革がよく使われます。


これによりアッパーの通気孔を一部塞いでしまいます。


ですので、テニスシューズの場合はランニングシューズの
時と比べ湿温度が非常に高くなっていることとなります。


ビジネスシューズのようなアッパーが完全に
遮断される革靴の場合でも規模は違いますが
同じことが言えます。


いずれにせよ運動や歩行の合間には、時折靴を脱いで
空気の入れ替えを行ってやることがベストです。


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